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第932回 9月例会ご案内

日時  平成22年9月5日 第一日曜日 晴雨共  午前8時15分 集合 出発  ※時間厳守
集合  JR京都駅 八条口(新幹線側)貸切バス乗場
解散  東海道新幹線 岐阜羽島駅 午後4時半頃、京都駅八条口 午後7時頃の予定
講師  野村勘治氏 京都林泉協会副会長
見学  西尾張・津島と尾西の庭園と文化財
     ◎津島神社   愛知県津島市神明町
欽明天皇元年(540)の創建と伝える古社で、古くは津島牛頭天王社と称し、今日なお一般に「津島の天王さま」の名で親しまれている。また7月下旬に行われる天王まつり(重要無形民俗文化財)は夕暮れの華やかな提灯まつりと、翌早朝に行う幽玄な朝祭りが有名で、一度は見たい祭りである。
神社には「天王まつり」のジオラマが保存されているが、普段は公開されていない。今回特別に拝見できることになった。
     ・本殿   桃山時代   重文
天正10年(1582)の建立と伝えるが、慶長10年(1605)建立の棟札がある。三間社流造、桧皮葺で、規模は雄大、装飾も華麗で、神社建築中、有数の傑作。
     ・楼門  桃山時代    重文
天正20年(1592)の建立。三間一戸で桧皮葺、均整のとれた楼門。度々の修理を受けながらも、よく建立当初の美しい様式を残している。この地方の楼門建築の貴重な遺稿である。楼門前に桃山時代のはん池がある。
     ◎掘田家  愛知県津島市南門前町1丁目
     ・堀田家
初代は福島正則(1561〜1624、豊臣秀吉の武将)に中小姓として仕えたが、慶長5年(1600)正則が芸州広島に国替えされたとき、故郷津島に戻り、しばらくして禰宜町に家を構えた。子孫は後に、酒造業を営んで財を成し、さらに金融業や新田開発を手がけ、尾張藩の寺社奉行所御用達を務め、苗字帯刀を許された。秀吉が少年期に丁稚奉公していたとも伝わる。 
     ・堀田家住宅と古図  江戸時代中期  重文
正徳年間(1711〜16)の建立と伝え、その後修理・増築を重ねている。昭和48年(1973)、県道拡幅工事のため、西方の現在地に移築された。数度にわたって手が加えられてはいるが、質も保存状態も良く、屋敷の構えや間取りなどには尾張の地方色がよく現われている。掘田家より建物の寄贈を受け、平成8年3月に津島市の所有となり、一般公開されるようになった。
     ◎旧林家  愛知県一宮市起(おこし)
起宿脇本陣旧林家は、一宮市歴史民俗資料館として公開されている。林家の建築は、明治24年の濃尾震災により崩壊し、その直後に再建されたが、大幅に縮小され、脇本陣の表門などは復元されなかった。
     ・庭園  池泉及露地
昭和初年から10年に渡って作庭された。起五ケ村のうち、富田村と東西五条村は昔から庭師が多く、そのうちの誰かの作庭と思われるが、細部の表現はかなり洗練されたものを感じる。
会費   例会費・昼食費       5000円
     臨時参加は         500円増
     バス代            3000円
     (大学院生までは、学生証の提示により会費合計より500円引とします)
昼食   一宮市三条田畑の「懐石処・末木」にて松花堂弁当(2625円 会費に含む)で昼食を取ります。