第951回 4月例会御案内
日時 平成24年4月8日・第2日曜(今月のみ)・晴雨共・午前10時集合
集合 橋本邸・旧正蔵坊 大津市小関町3−10
解散 橋本邸にて正午解散
講師 日向 進氏 京都工芸繊維大学教授
齋藤忠一氏 京都林泉協会副会長
見学 橋本邸内・旧正蔵坊の建築と庭園
中世の園城寺境内は、北院・中院・南院の三地域に分けられ、更に五別所、尾蔵寺・近松寺 微妙寺・常在寺・水観寺があった。
文禄4年(1595)11月、豊臣秀吉の命によって突如当寺は闕所を申し渡され、闕所の執行は奉行によって行われ、わずかな堂舎を残して破却された。慶長3年(1598)8月17日に闕所が解かれたが、闕所の期間に寺内に残った堂舎は新羅社・三尾社のほか、中院の日光院・光浄院、北院の上光院・三蔵坊、南院の法泉院・大門などであったと伝える。
五別所の五つの坊舎の再建は、慶長3年から承応2年(1653)まで続けられた。その1つの微妙寺には 正蔵坊・慈性坊・珠光坊・専光坊・千珠坊の五坊があり、今回見学する旧正蔵坊は正保元年(1644)の再建で、 庭園もその直後作庭されたと見られている。
◎旧正蔵坊書院 江戸初期。南北6間、東西5間半あり、書院8畳と次の間12畳は東西に長く、南面している。8畳書院は正面2間一杯に押板とし、右(南)に間口1間の附書院を設ける。天井は竿縁天井で、竿は太く、床指になっている。素晴らしい書院建築である。
◎庭 園 池泉庭園 江戸初期 書院の南庭。 東西約17m、幅約5mの池がある。南北に架かる石橋を中心にして、二つのテーマで構成されている。橋の左側は滝不動尊を中心とした枯滝で、上部に不動石を建てる。また護岸に観音石も立てる。右側には、洞窟を中心として、蓬莱山を象徴する浮島(州浜)があり、あたかも浮いているように据えている。
会費 例会費 2,500円也
臨時参加は 1,000円増
申込 4月4日(水)午後7時までに、FAX又電話で申し込んで下さい。
定員40名です。先着順とします。尚付近には駐車場はありま
せん。
京都林泉協会事務局
〒 606-8325京都市左京区聖護院東町1番地
電話・ FAX 075―751―0905
例会当日の緊急連絡 090−5891−5628 佐藤昭夫迄
|