林泉協会会員各位
第1051回11月歴覧会ご案内
熊本県内の庭園と文化財を巡る暦覧会となります。熊本駅までは各自でお越しいただき、貸切バスで移動の3日間となります。人吉では野村勘治会長が修復の監修された庭をめぐります。
なお、宿泊の都合により定員35名(申込み順)とさせていただきます。
日時 令和7年11月1日(土)~11月3日(月) 晴雨共
集合 JR熊本駅団体バス乗り場 11月1日 13:00集合・出発
※1日の昼食は各自で摂ってからお越しください。
解散 JR熊本駅団体バス乗り場 11月3日 16:00頃
講師 京都林泉協会会長 野村勘治氏
宿泊先 ※1日目 芳野旅館(泊) 熊本県人吉市上青井町 0966-22-2245
※2日目 松屋別館(泊) 熊本県熊本市中央区水前寺 096-213-1331
(両日とも部屋は4~5人の相部屋となります。)
参加費 6万円程度(参加人数により変動あり)、臨時参加は1,000円増し。
(宿泊・交通費(バス代)、食事代(1日夕食から3日昼食)、見学料を含む)
※申込み締切り後、参加者に決定金額と振込み先をお知らせします。
申込み 林泉ホームページより、または担当幹事安達のe-mail若しくはFaxにて
林泉協会ホームページ→例会のご案内より
➀氏名(臨時参加の方はその旨とお名前も)
➁携帯電話番号
③ 性別(部屋割に必要)を明記してお申込みください。
お申込み3日以内に参加受理の返信をしますので、
3日過ぎても返信がない場合は安達までお問合せください。
締切り 9月28日(日) 宿泊予約の関係で定員35名で申込み順に受け付けます。
その他
・食物アレルギーがある方は申込時にお知らせください。
・JR熊本駅までは各自でお越しください。
※ 問い合わせ、緊急時の連絡は 担当幹事 安達まで
交通の便 名古屋・京都からの便利
JR名古屋駅(東海道新幹線のぞみ7号博多行)8:27発→京都駅9:02発→博多駅11:45着(乗換)→
博多駅(九州新幹線さくら549号鹿児島中央行)12:01発→熊本駅12:39着
※新大阪駅からは新幹線さくら549号鹿児島中央行9:20発→熊本駅12:39着
集合場所詳細

1日目 ・松浜軒 ~八代市北の丸町3-15
肥後熊本藩細川氏の筆頭家老で、八代城代であった松井家の邸宅と庭園。別名:浜の茶屋。 元禄元年(1688)八代城主三代松井直之が生母崇芳院尼のためにお茶屋として建立された。
創建当初は、すぐ裏手は八代海を見渡す浜辺であり、松林を吹き抜ける風の音が聞かれたというのが名称の由来である御茶屋は二階建で、母屋は茅葺き、下家は柿萱。国の名勝指定。
・松井神社,八代城跡 ~八代市西松江城町
松井神社~もとは、八代城の北の丸があったところで、はじめ加藤正方が母妙慶禅尼の隠居所を建て、枯山水の庭園が作られた。加藤家改易後は、細川忠與(三斎)がここに数寄屋と池を築き、庭園の整備を進めた。
名木「臥龍梅」は三斎自らが植えたと伝えられる。昭和57年県の天然記念物に指定された。
八代城跡~元和元年(1615)に一国一城令が出された後も、肥後国隈本藩は熊本城と麦島城
(八代市古城町)の一国二城体制が特別に認められていたが、同5年(1619)の大地震によって
麦島城は崩壊。熊本藩主の加藤忠弘が、城代の加藤清正の子である忠弘の命により、家臣の
加藤正方に命じて徳渕の律の北側に築城、同8年(1622)竣工した。
・水島 ~八代市水島町地先
熊本県八代市植栁下町・水島町に位置し、球磨川河口の堤防近くにある無人島。2004年に
熊本県指定名勝に指定、2009年には国の名勝指定。
・芳野旅館(旧御典医・安藤家) ~人吉市上青井町
旧人吉藩の御典医の庭園として江戸時代に作られた。西に頭を伸ばした亀頭石があり、背後の築山や中腹の祠を亀が背負う形で庭が構成された吉祥をことほぐ庭園。作庭には黄檗宗の庭師の影響を受けたと伝えられる。旅館建築は国登録有形文化財。
2日目 ・青井阿蘇神社 ~人吉市上青井町
現存の本殿、廊、幣殿、拝殿の中心的社殿と楼門の計5棟は、同時期に一連の建造物として統一的意匠を持って造営されたものである点や、人吉球磨地方独自の様式を継承しつつ桃山様式も取り入れて当地における社寺建築の手本となっている点、南九州地方における近世
神社建築へ影響を与えた。平成20年国宝指定。茅葺の社寺建築として初の国宝指定。
・武家蔵(旧新宮家) ~人吉市 土手町
人吉藩重臣新宮家の邸宅に造られた庭園。肥薩連山の山並みを借景とした、池泉と築山のコントラストが美しい池泉庭園。江戸時代末期に作庭され、富士山を模したとされる高い築山を中心とする芝生の連山を池の水面に映すという肥後地域の武家庭園の好みをよく表している。人吉城御館跡庭園や芳野旅館庭園と同じく、京都から下向した庭師が作庭したとされ、人吉の武家文化を物語る庭園。

・御館跡庭園 ~人吉市麓町城内
人吉藩主相良家の居宅があり、政庁として使用された「御館」跡に残る庭園。霞がたなびくような中島を浮かべる池と優美な稜線を重ねる築山群による雅な空間の中に、立石群からなる力強い滝口を要に左右が広がり、三様を見せる石橋を見所として配する池泉回遊式の庭園。
大和絵のような雅やかな世界を作り出している。重要な鑑賞位置である池の北岸の礼拝石を滝口を結ぶ軸線は、中世相良氏の居城であった古城へと向かう。構想は、水の流れに鎌倉以来の相良氏の歴史を重ね、一族の由緒をたどる祖先敬慕の遥拝庭園である。優美にして力強く、小空間にして宏大、眺めにもまさる相良氏の想い。歴史ある大名ならではの名園。
・井口八幡神社 ~人吉市井ノ口町
相良氏の”戦の神”として信仰を集めた八幡宮。宝治元年(1247)、2代相良頼親が鎌倉の鶴岡八幡宮を勧請して創建したといわれる。現存の建物は江戸時代中期の元禄12年(1699)の再建時のもの。境内の庭園は、人吉城内の御館跡庭園を模したものと考えられ、立派なものである。
薬師堂内には、神宮寺であった井口寺(廃寺)本尊の薬師如来像(県指定重要文化財)が安置。
・碧巌寺 ~菊池市七城町亀尾1952
熊本県では最も古い庭園のひとつと考えられる室町時代の庭園であり、禅の本「碧巌録」の世界を表現している。鱗状の石組は龍がうねっている姿を水鏡の手法で表現。齋藤忠一先生監修。
3日目 ・水前寺成趣園 ~熊本市中央区水前寺
熊本藩細川氏の初代藩主・細川忠利(三代)が1636年(寛永13年)に「水前寺御茶屋」を築造。
泉水・築山などが作られ四代、五代の三代80年の歳月をかけて完成。豊富な阿蘇状流水が湧出して作った池を中心にした桃山式回遊庭園。1929年(昭4)国の名勝および国の史跡に指定。
・泰勝寺跡 ~熊本県熊本市中央区黒髪4丁目610
国指定の史跡。同地には江戸時代を通じて肥後熊本藩主細川家の菩提寺であった「龍田山泰勝寺」が建っていたが、明治初年の神仏分離令発布後に廃寺となり同家の別邸に改められた。平成7年(1995)同じく細川家菩提寺であった妙解寺跡と共に「熊本藩主細川家墓所」の名所で国から史跡に指定されている。敷地は細川家の屋敷部分と庭園、墓地に分かれている。

・茶室仰松軒
忠興(三斎)がかつて京都天龍寺・真乗院に造られた茶室を、対象2年に三斎の原図により復元。いわゆる風流半端湯造りで、腰無し障子、なぐり波形の床柱、萱のつかみ編みの天井,八窓の窓、刀掛、塵穴など見事なもの。石灯籠と手水鉢は三斎が京都で愛用のもの。
・熊本城~熊本市
平成28年熊本地震により、石垣の崩落や建築物の倒壊など甚大な被害を受け、復旧工事が続くなか、特別公開がスタートし、復旧工事の様子を見学。
復旧が完了した天守閣の見学、築城当初から現存する唯一の多層櫓である宇土櫓の修復工事の状況を間近で見学します。
※但し、先方等の事情により見学先は決定ではありません。
変更する事があるのでご了承ください。
~~よこみち企画~~
歴覧会終了後、「よこみち」を下記の予定で計画しています。ただし、参加者数によって宿泊の手配、移動手段などを考慮して実施できるかどうか判断しますので、参加の希望がある方は、この案内が届き次第即刻、担当までご連絡ください。
(費用は別途必要となります)
11月3日(月)夕方 熊本駅から柳川 柳川市内に宿泊 移動/JRと西鉄orバス
11月4日(火)
午前 柳川藩主立花邸御花見学
江戸時代を通じて柳川藩11万石を治めた大名立花家の屋敷。敷地7千坪が国の名勝「立花氏庭園」に指定。明治43年に立花家14代伯爵によって建てられた伯爵邸(大広間、西洋館)と庭園「松濤園」、立花家史料館がある。日本で唯一の「泊まれる国指定名勝」。庭園は齋藤忠一先生監修。
~移動/バスorタクシー
午後 美山清水寺
平安時代初め(大同元年/806年)最澄が開祖。現在の伽藍は江戸時代柳川藩主立花氏により整えられた。
三重塔、山門(楼門)、法華経千部逆修板碑が福岡県指定重要文化財。
~移動/バスor タクシーとJR
大宰府光明禅寺庭園
九州に唯一残る重森三玲作庭の庭。「仏光石庭」「一滴海庭」の二つの庭がある。
ただし、当日に行事、法要がある場合は拝観できません。
~17時頃 博多駅で解散
第 1033 回12月例会( 令和4年)は無事終了しました。
第 1034 回1月例会・総会( 令和5年)は無事終了しました。
第 1035 回3月例会( 令和5年)は無事終了しました。
第 1036 回5月例会( 令和5年)は無事終了しました。
第 1037 回7月例会( 令和5年)は無事終了しました。
第 1038 回9月例会( 令和5年)は無事終了しました。
第 1039回11月例会(歴覧会)は無事終了しました。
第 1040 回1月例会・総会( 令和6年)は無事終了しました。
第 1041 回3月例会( 令和6年)は無事終了しました。
第 1042回5月例会( 令和6年)は無事終了しました。
時間の都合で、古川為三郎記念館は見学できず。
第 1043回7月例会( 令和6年)は無事終了しました。
第 1044回9月例会( 令和6年)は無事終了しました。
第 1045回11月例会(歴覧会)( 令和6年)は無事終了しました。
第 1046回1月例会・総会( 令和7年)は無事終了しました。
第 1047回3月例会( 令和7年)は無事終了しました。
第 1048回5月例会( 令和7年)は無事終了しました。
第 1049回7月例会( 令和7年)は無事終了しました。
第 1050回9月例会( 令和7年)は無事終了しました。