お知らせ

林泉協会会員各位

京都林泉協会 第1036回 5月例会ご案内
       (往復バス利用)

 ~嘗て越前朝倉氏が治め繁栄を極めた
        一乗谷に残る庭園遺跡をバスで訪れます~

日 時 :令和5年5月14日(日) 8時集合・バスに乗り込み次第出発
    (便利に記載のJRでお越しください)

集合: JR大津駅 南出口 エスカレーター地上階上がったところ
   (大津駅山側ホテルテトラ大津前)
解 散 :JR大津駅 19時頃の予定
講 師 :京都林泉協会副会⾧ 野村勘治氏

見 学 先
 一乗谷朝倉氏庭園遺跡・遺跡博物館(福井県)
 名勝梅田氏庭園(福井県今立郡池田町)

会 費 :8,500円 (今回、林泉会計よりバス代金を一部補助)
   (臨時参加の方は1,000円増し)
昼 食 :一乗谷レストラントにて朝倉御膳(2,300円)

※・昼食に一皿蕎麦が付きます。
  蕎麦アレルギーの方は申し込み時にお知らせください。
 ・遺跡では高低差のある土道を一時間余り歩きます
  適当な履物、日除け対策でお越しください。
 ・今回は移動距離が⾧い都合上、早朝の出発に加え、
  昼食が遅く1時からとなっています。
  バスは予定時間に出発し、交通事情で帰着時間が遅れることも
  ありますので、ご遠来の方は時間に余裕をもってご参加
  ください。

申し込み:氏名と携帯番号、臨時参加の方はその旨を添えて
      担当 鈴木まで
   詳細は郵送による例会案内書をご覧ください。
   ホームページからの申し込みはこちら→「例会のご案内
   ご不明な点は、「お問合せ」のページをご利用ください。

締め切り:4月30日(日)まで

申し込みには以下2点をお知らせください。

 ① 氏名(臨時参加の方はその旨もあわせて)
 ② 連絡出来る電話番号(なるべく携帯番号)

便利:大津駅へは下記の便でお越し下さい。バスに乗り込み次第、出発します。

大阪駅からは
・大阪 7:15(JR京都線新快速米原行き)→ 京都 7:45 → 山科 7:51 → 大津 7:55

地図(集合場所)


見学等の詳細

福井県一乗谷朝倉氏遺跡は約278ha、谷丸ごと国の特別史跡に指定された朝倉氏の城下町遺跡。
朝倉氏は南北朝時代にこの地に入国し5代100余年治政を保ったが、朝倉義景が天正元年(1573)信⾧に滅ぼされて後、一乗谷は一部農地への開削が行われた所を除きほぼ当時のまま地中に残ることとなった。50年に亘る発掘調査で、当時のままの地割や170万点もの遺物が出土し、500年前の生活を知ることのできるタイムカプセルのような、稀有な遺跡と言われている。

〇 一乗谷朝倉氏遺跡博物館
  昨年10月に新しく開館。2,300点余りの重要文化財を含む多くの出土品、当時の街並みを再現した巨大ジオラマ、朝倉当主館を一部原寸大再現した屋内建築、博物館が立地する場所で実際に発掘された川湊跡といわれる出土のままの石敷遺構、などが主な見どころ。  
  

〇 一乗谷朝倉氏庭園遺構及び復元街並
  一乗谷では現在18例の室町時代末期の庭園遺構が出土しているがその中でも四つの庭園が国の特別史跡に指定されている。また発掘調査に基づき出土品などから200mにわたり当時の街並が忠実に再現されている。


「朝倉館跡庭園」
  5代当主義景の居館は三方を土塁と堀に囲まれた中に築かれ、主殿や会所、茶室の他厩や当時珍しい花壇などが整然と配置されており東側山際にある庭園の力強い滝石組み、洗練された佇まいは都との文化交流が窺われる。小座敷と泉殿の建物が池庭に張り出すように建っているところなどは博物館の再現建築と見比べることで庭との位置関係や当時の様子がより解りやすくなっている。

「諏訪館跡庭園」
  朝倉義景の側室、小少将(諏訪殿)のための館にあった庭園で、一乗谷では最も規模が大きい。地割は上下二段に分れ下段の滝石組みには4.13mの巨石が使われている。上段からの流れを巧みに下段の滝へ落し、それぞれ 違った趣の構成となっている。

「湯殿跡庭園」
  朝倉館の東南の高台、館全体を見下ろす位置にあり大きな立石を荒々しく配した石組みには圧倒される迫力がある。戦国武将らしく力強く豪壮で素晴らしい。他の庭園とは様式も感覚も異なり、一乗谷で最も古い庭園とされている。
「南陽寺跡庭園」
  南陽寺は朝倉義景館北東の高台に位置し、寺は朝倉氏の子女が入る尼寺で、南北に⾧く約5,000㎡の規模だったと言われている。朝倉義景の招きで足利義昭が一乗谷を訪れた際には観桜の宴の舞台となったとところ。庭園構成は朝倉館跡庭園や諏訪館跡庭園との類似点が見られ同時期につくられたものと考えられる。

〇 名勝 梅田氏庭園
  池田郷の豪族梅田氏居館の林泉庭園である。
  前面に屈曲の多い池を穿ち、右手奥から引き入れた水路を2条に分ち中島の左右に落して滝を組んでいる。正面左寄りに巨石を立てて庭景の中心とし、続く要所にも石を配し流路と池も石組によって護岸されている。全体の構成や石組手法には格調の高い室町時代頃の特色がよく保存され、この地方における庭園文化の伝播を知る上に貴重な作品である。



第 1033 回12月例会( 令和4年)は無事終了しました。
第 1034 回1月例会・総会( 令和5年)は無事終了しました。
第 1035 回3月例会( 令和5年)は無事終了しました。